インストール
npm install && npm run buildMCP Starter Kit はプロジェクトに依存しないスキャフォールドで、任意のプロジェクト向けに安全で本番可能な MCP(Model Context Protocol)サーバーを構築するためのものです。各ツールが 1 つのバックエンドエンドポイントに対応し、API キー + scopes による認証を用いて、AI エージェント(Claude Desktop/Web、ChatGPT、または自作エージェント)をあなたのバックエンド API にブリッジします。既成のツールを試すだけであれば適していません。バックエンド API を持ち、サービスをホストでき、ビルド・デプロイのプロセスを受け入れられることが求められます。
誰に向いているか
- 自分のバックエンド API を Claude、ChatGPT などのエージェントから安全に呼び出せるようにしたい開発者。
- 各エンドポイントに 1 つのツールを対応させ、API キー + scopes で権限を管理したいチーム。デフォルトは読み取り専用で、書き込み権限の scope を明示的に追加した場合のみ書き込みが可能です。
- オンライン(Streamable HTTP、マルチクライアント)と Claude Desktop(stdio)の 2 つの接続方式、またはステートレスな OAuth 2.0(PKCE S256)とヘッダー API キーの 2 つの認証方式が必要なケース。
- 不向きなケース:バックエンド API を持たない、TLS でホストする環境がない、コードや設定の変更を一切行いたくないユーザー。ホスティングコストや実行環境要件の詳細は公式に記載されておらず、これらの不明点は各自で確認する必要があります。
3 分で初回の試用を完了する
初回はまずスキャフォールド自体のビルドと接続確認から始めることをおすすめします(実際のエンドポイント呼び出しはツールを設定した後に行われます):
- 前提:Node/npm がインストール済みであること。TLS が利用可能なドメインを用意してください(サービスは TLS の背後でホストし、パスは
/mcpとします)。 - README のテンプレート手順に従います:
templates/に移動し、gitignoreを.gitignoreにリネーム、__PROJECT__を自分のプロジェクト名に置換、.envを記入し、src/server.tsにツールを追加します。 - 公式のビルドコマンドを実行します:
npm install && npm run build
- TLS の背後でホストし(パスは
/mcp)、mcp-remote で Claude Desktop から接続して一度検証します(接続初期化は低リスクな操作で、キーはinitialize時にバックエンドへ検証されます):
npx -y mcp-remote https://<domain>/mcp --header "Authorization: Bearer <key>"
成功の目安:クライアントが initialize を完了し、バックエンドでのキー検証が通ること(公式により、初期化時に未認証リクエストはブロックされると明記されています)。Claude Web の場合はカスタムコネクタを使用し、URL は /mcp、ヘッダーは x-api-key です。注意:上記コマンドの <domain>、<key> は実際の値に置き換える必要があります。.env にキーを記入することはローカル状態への書き込みであり、読み取り専用操作ではありません。
使用例
- Claude Desktop でバックエンドの読み取り専用エンドポイントを呼び出す:上記のメイン手順でビルドと TLS ホスティングを完了した後、Claude Desktop から mcp-remote 経由で Bearer キーを使って
/mcpに接続します。デフォルトは読み取り専用のため、書き込み scope を明示的に追加しない限り、呼び出しによってバックエンドへの書き込み操作は発生しません——これは公式が明言している挙動ですが、ゼロリスクを意味するわけではありません。キーはバックエンドへ検証され、mcp-remote を経由して引き渡されます。 - Claude Web のカスタムコネクタで同一サービスに接続する:Claude Web でカスタムコネクタを設定し、URL として
/mcpを指定し、x-api-keyヘッダーを付けます。接続の確立までは確認できますが、個々のツールの出力形式はsrc/server.tsでそのツールをどう実装したかによります。公式のエビデンスには具体的なツール例が示されておらず、これ以上の予測はできません。
利用上の境界
- 読み書きの性質:テンプレートはデフォルトで読み取り専用。書き込みには scope の明示的な追加が必要で、書き込み操作はリモート書き込みに該当するため、実行前に副作用を確認してください。
- 認証情報:API キー(または任意でステートレスな OAuth 2.0 PKCE S256)による認証。
.envには設定を記入する必要があり、ローカルの機密状態に該当します。 - ログ:監査ログは stderr に出力され、stdout は JSON-RPC 用に確保されます。デバッグ時はチャンネルの違いに注意してください。
- セキュリティ機構の境界:キーは
initialize時に検証され、未認証の不正利用をブロックします。デフォルト読み取り専用とinitialize時の検証は「書き込み操作を行わない」「キーを検証する」ことを示すものであり、ネットワーク接続が発生しない、または他のプライバシー上の境界がないことを意味するものではありません。 - 未確認情報:各クライアントの詳細な設定ファイル形式、ホスティングプラットフォームの要件、具体的なエンドポイント/ツールの実装例については、公式のエビデンスには記載がありません。初回利用前にリポジトリを自分で確認する必要があります。